雷句誠カラー原稿紛失訴訟問題について

 物心ついたときから親の買って来る「週間少年マガジン」「週間少年サンデー」「週間少年チャンピオン」「ビッグコミック」「ビッグコミックオリジナル」と、本棚の「手塚治虫漫画全集」「秋田系列の横山光輝漫画」等々を読んで育ってきた漫画オタクエリート(笑)の俺にとっても悲しい事件です。原告の全面勝訴で終わってもらいたいです。
 俺は漫画オタクですので「ク○編集者共め、○ねっ!」ぐらいには思ってしまうのですが、それは心の中に仕舞って置いて、冷静に一漫画ファンとしてこの問題について書いてみたいと思います。
ダラダラと書いていてもしかたないので、陳述書の内容に沿って書いていきましょう。
> 1 この提訴に至るまで。
  (1)「あまりにも編集者、出版社と言う物が漫画家を馬鹿にし始めた。」
 漫画家を馬鹿にし始めたというのは、今に始まったことでは無いと思います。秋田書店の「週間少年チャンピオン」の話ですが、「チャンピオン」にもその昔黄金期というのがありまして、吾妻ひでおの「失踪日記」に描いてあったと思いますが、売れている大御所には平身低頭だったようですが、中堅以下にはそれこそ「描かせてやってんだよ」的な態度だったようです。ただ、そこで秋田がおかしい(ほめてる)のはほんとに好き勝手描かせてやってんだよな状態だったそうです。まあ「ふたりと5人」の先輩のセリフに関して当時の担当編集について文句も描いていましたが。
 カラー原稿の賠償金として5枚で330万は妥当かなと思います。テレビアニメ化もされた人気作品ですから、その価値もあるでしょう。オークションにかければもっと金額は上がると思いますが。
> 2 少年サンデー編集部の実態
 編集側を擁護する内容を書こうと思っていたが、ここ(http://book.geocities.jp/monene39/index.html)の掲示板を読んでそんな気は失せました。(小説はまだ読んでません。あとで読む)
なんか雷句さんは編集としてというか、人間としておかしいゴミに担当に憑かれてしまったような気がします。ご愁傷様です。
> 3 金色のガッシュ!!の連載を止めるに至った経緯
 雷句さん相当溜まっていたんですね。週間連載は戦場でしょうから。あの休載がなかったらアニメも良い終わり方をしていたんだろうなと思うと、本当に残念でなりません。
> 4 骨折後の小学館の対応
 編集者マジうんこ。
> 5 連載終了後
 編集長共々ホントうんこ。
> 6 原稿紛失についての小学館との話し合い
 ホントもう漫画から手を引けばいいのに、小学館
> 7 小学館に対して思うこと
 この偉そうな態度が小学館の伝統なんでしょうね。
 会社の色というものは代々受け継がれるものです。同じ業種でも別の会社は雰囲気も違えば部署名も違う。Aの会社の課長職がBの会社の部長職よりも権限が大きかったりなんてのもざらです。下請けに横柄な態度の会社もあれば、多少融通の利く会社もあるでしょう。
 小学館の漫画家に対する態度は伝統的に受け継がれているものなのではないでしょうか。先輩がそうしているのを見ればそれが身についていきますし。
> 8 少年サンデーのみならず、(株)小学館そのものと今後仕事をしない理由
 移動が頻繁なのは良いと思うんですよ。とどまった水は腐るし。
 まあ小学館はすでに腐ってたみたいですが。
> 9 漫画家が望む編集者との関係について
 漫画家は「才能」を出しているんだから編集者は「努力」で答えて対等な関係を築いて欲しいものですね。
> 10 本訴提起に際して思うこと
 後進の事を考えて訴訟に踏み切った雷句さんはとても素晴らしいと思います。応援してます。
> 11 まとめ(私の絵の美術的な財産的価値について)
 まあもっと高値でも良いような気はしますが、妥当といえば妥当かな。
この程度で長文乙とか思ってしまった。普段書いてないとあれですな。